顧客概要
K様(68歳・男性)は東京都江東区にお住まいで、お母様のご逝去に伴い、実家の名義変更を希望されていました。相続人はK様と妹様のお二人で、お母様は日本に長年居住していましたが、日本国籍ではなく外国籍であったことから、相続手続きに不安を感じて当事務所へご相談いただきました。
ご依頼の経緯
K様は、お母様が住んでいた東京都江東区のご自宅を自身の名義に変更したいと考え、相続登記を検討されていました。しかし、お母様が外国籍であったため、日本の役所で通常取得できる戸籍謄本が存在せず、必要書類の取り寄せ方法がわからず困っておられました。
ご自身で調べる中で、外国籍被相続人の場合の相続登記は専門的な知識が必要であることを知り、専門家のサポートを求めて、知人を通じて、当事務所へのご相談に至りました。
担当司法書士のコメント
K様のケースでは、お母様が外国籍であったため、相続登記に必要な戸籍に代わる証明書類を領事館で取得する必要がありました。
日本にお住まいだったとはいえ、日本の戸籍制度の対象外であるため、「出生証明書」「婚姻証明書」「死亡証明書」などの書類を、お母様の本国の大使館を通じて取得するところから始まりました。
これらの書類はすべて外国語で作成されていたため、日本語への正確な翻訳が必須でした。翻訳文には専門的な用語も含まれるため、誤訳や不正確な表現を避けるため、慎重に翻訳作業を進めました。
また、取得までに要する期間も通常の戸籍取得と比べて非常に長く、結果的に全体の手続き完了までに半年ほどかかりました。
手続きが煩雑で時間もかかりましたが、一つひとつの工程を丁寧に進めていき、最終的には無事に相続登記を完了することができました。外国籍被相続人の相続登記は専門的な知識が求められる分野ですが、当事務所では豊富な実績をもとに最適なサポートを提供いたします。
お客様からのメッセージ
「母が外国籍だったので、自分でできるか不安でしたが、思い切って相談して本当によかったです。
書類の手配も複雑で、途中で諦めそうになりましたが、最後まで丁寧に対応していただき、おかげさまで無事に名義変更を終えることができました。
とても安心しましたし、次に何かあればまたお願いしたいと思います。」