顧客概要
H様(89歳・男性)は、東京都板橋区で長年暮らしており、自宅の土地は30年以上前に亡くなった父親から引き継いだものでした。しかし登記名義は父親のままで、これまで名義変更(相続登記)を行っていませんでした。相続人はH様を含めて5人おり、既に亡くなっている兄弟もいて、相続関係は複雑化しつつありました。
ご依頼の経緯
H様は、自宅土地の名義が未だに父親のままであることに不安を感じていました。最初は自身で相続登記の手続きを行おうと戸籍の確認などを始めたそうですが、すでに亡くなっている兄弟の戸籍や、その相続人にあたる甥・姪との連絡も必要になることが判明し、「これはもう自分の手に負えない」と感じられたとのことです。
さらに、相続人である兄弟も高齢になっており、「もしこのまま放置すれば、兄弟が亡くなり、さらに相続人が増えてしまう」との強い危機感を持たれていました。手続きの煩雑さに加え、相続人の高齢化によるタイムリミットも感じていたH様は、専門家への相談を決意。相続登記の実績が多い司法書士を探す中で、当事務所へご相談いただきました。
担当司法書士のコメント
今回のご相談では、何よりも「スピード」が重要な鍵を握っていました。相続人が高齢であるという状況から、資料収集や書類作成に時間がかかってしまうと、誰かが亡くなってしまったり、判断能力の低下や体調の不調等によりさらに相続関係が複雑化し、名義変更手続きが極めて困難になる可能性があったからです。
まずは、相続関係を正確に把握するため、H様の父親から現在に至るまでの戸籍を迅速に収集しました。相続人全員の確認が取れ次第、間髪を入れずに必要書類を作成し、相続人への署名・押印の依頼を含む発送手配を速やかに進めました。全体のプロセスを通じて、丁寧ながらも迅速な対応を心がけ、H様のご負担を最小限に抑えるよう努めました。
幸い、相続人全員とスムーズに連絡が取れ、特に大きなトラブルもなく、H様が心配されていた「次の相続の発生」も起こることなく、無事に相続登記を完了することができました。
お客様からのメッセージ
「こんなに早く対応してもらえるとは思いませんでした。自分では戸籍を集めることすら手間取っていたので、本当に感謝しています。安心して任せることができましたし、今後また何かあったときは、ぜひお願いしたいです。」
まとめ
相続登記は、放置していると相続関係がどんどん複雑になり、結果として手続きが困難になるケースが少なくありません。特に今回のように相続人が高齢の場合、時間との勝負になることもあります。
東京都板橋区やその周辺地域において、土地や建物の名義が亡くなった方のままになっている場合は、早めの相談が何よりも大切です。当事務所では、スピードと正確さを兼ね備えた対応で、円滑な相続登記をお手伝いしています。
お困りの際は、どうぞお気軽にご相談ください。